真空管試験器 TV-7D/U(その3)


米軍真空管試験器TV-7D/Uの追加修理その3です。
今回はメーターの交換とグリッド信号電圧を再調整しました。


【メーターの交換】


入手した正規品のメーターです。eBay等で入手できますが、とても高価です。
今回は運よく知り合いから入手することができました。



乾電池と10回転ポテンショメーターを使って、メーター感度を確認すると、
200μAぴったりでした。また、内部抵抗は2,395Ωとなっています。



乾電池で動作確認を行っていると、ときどきおかしな挙動を示します。
指針が途中で止まってしまうのです。
調べた結果、左側写真のように水平に置いたときは問題なく、右側写真のように
少し前に傾けると、指針の先端が目盛板に当たってしまいます。これでは動きません!




前面ガラスを取り外して、ムーブメント部分の挙動を確認した結果、遊びが大きく
傾けるとセンターからずれてしまうことが分かりました。
矢印のセンターねじを微調整し、ずれ量を小さくしてOKとなりました。
ねじを締めすぎると、逆にストレスがかかってしまうので慎重に調整します。



これでオリジナルメーターがOKになったので、角型メーターと交換しました。
当然、取り付けねじはインチねじですが、修理用に購入したものが使えました。
やっぱり、TV-7はこのメーターでないと雰囲気が出ないですね。

【Gm測定値が大きめの対応】
これまでの調整で、グリッドの信号源電圧値が5.0±0.3Vacのところ、5.32Vacと
規定値の上限を僅かに超えていることが気になっていました。
AC一次側電圧は、プレート電圧150Vdcで調整するため、ここはトランスの電圧が
そのまま出てきて無調整となっており、トランスの印刷では5.2Vとなっています。
調査の結果、この電圧が高めなことが一つの原因で、Gmが大きめに出るようです。
グリッド信号が大きいのですから当然ですね。



そこで、トランスのタップに抵抗を追加して、電圧を下げてやりました。
適当な抵抗がなかったので、100Ωを4本パラにして26Ωとしたところ5.0Vacとなりました。
これで妥当なGm値になったように思えますが、正規な方法ではありません。


【まとめ】
マニュアルでは、AC一次側電圧はプレート電圧150Vdcで合わせるようになっています。
ネット上には、ヒーター電圧に合わせるような調整方法もありますので、比較してみるのも
面白そうです。


2025年12月5日 作成


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