真空管試験器 TV-7D/U(その2)
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米軍真空管試験器TV-7D/Uの追加修理です。
(その1)以降に、いろいろと確認・修理が発生したので、まとめました。
【メーター部の修正】
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メーター部の回路ですが、左側から右側のように修正しました。
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ケミコンは、オリジナルと同様に補正抵抗含めての接続としています。
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【第22節 プレート電圧及びライン調整回路テスト】(修正4版で第23節から第22節に変更)
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前回、手持ちの抵抗で6.5MΩを作り、R124に並列に接続し220kΩにして調整OK
としましたが、再確認した結果、R134でギリギリ調整が可能な範囲でした。
よって、R124はオリジナルの225kΩに戻しました。
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【整流管の試験回路】
保守用に入手した整流管5Y3を測定してみたところ、36/40、32/40と破棄値未満
となってしまいました。それ程劣化していないはずなので、どこかおかしいです。
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図9が簡易化した整流管の試験回路です。シャントボリュームは確認済みです。
回路図を見ると、R112がメーターと並列に接続されているので、この抵抗値が
小さくなると、メーターの振れも小さくなります。原因は、R112の不良でした。
抵抗値27Ωが19.1Ωに下がっていました。
この抵抗は、Schallcrossの精密無誘導巻線抵抗です。
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入手は困難なため、酸化金属皮膜抵抗で代用しました。
これで5Y3を再測定すると、55/40, 49/40と正常な値となりました。
マニュアルの調整ではチェックできていないところになります。
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【ソリッド抵抗47Ωの交換】
前回、ソリッド抵抗47Ωの抵抗値が大きくなっていることが分かっていたので
この機会に交換しました。随分と抵抗値が大きくなっています。
R102==>60.0Ω、R103==>63.2Ω、R104==>88.1Ω
場所が場所だけに、スイッチを外さずに交換するのが一苦労です。
これでGm値で1目盛程度は変わりました。
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【まとめ】
残っているのは、メーターの交換です。
幸いにも、知人よりオリジナルメーターを入手できましたので、時間を見て
交換する予定です。
2025年7月8日 作成
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