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それでもイモネジがちぎれてしまったツマミは、地道に金ノコでインサート金具を切断します。
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交換用のツマミは、サトーパーツのK-2195Mです。
左がK-2195M、右がオリジナルです。Mサイズだと位置を示す突起がないですが、これは仕方がありません。
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動作チェック用のサービススイッチです。
メーターが一つしかないので、各種電圧は、この切替スイッチで確認するようになっています。
直接電圧値は確認できませんが、メーターで仕様電圧の±10%以内か確認できます。
Ec1=+30V、Eb=250V/150V/100V(電流約60mA時、非安定)、Ec2=250V MAXが仕様です。
なお、Ebは、TRIODE設定のときは、Ec2が使われるため安定化された電圧となりますが、
電流が15mAしか取れません。
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Ec1をチェックすると、-10%ぎりぎりです。
Ec1回路は30Vの直流電源ですが、出力の抵抗が2個直列に交換されています。
この抵抗値を微調整し、-5%以内まで追い込みました。これでEc1は正常になりました。
なお、Ec1はツェナーダイオードにより安定化しています。
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次はEb電圧の確認です。
Eb=L(100V)のとき、チェックしてもメーターが振れません。
回路を追っていくと、このホロー抵抗がダミーロードになっていました。
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抵抗を取り外してみると、抵抗値が無限大です。
サイズ的に代替品が見つからないため、何とか修理するしかないようです。
抵抗値と電力値だけであれば、部品購入できるのですが、大きくてケースに入りません。
スライド部分は正常なので、ホーローコーティングされた端分で断線していました。
慎重にホーローを削り、断線箇所を露出させたところです。
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こんな感じになりました。細銅線を絡げて接触させ、半田付けで外れないようにしました。
ただ、これはチェック時のダミーに使用するだけで、gm測定時は未使用なので、
断線していても使えないことはないです。
Ec2は正常に+250Vが確認できたので、ツマミの位置と目盛りが合うように調整しました。