コロムビア 7石2バンド1857形


コロムビアの7石2バンドラジオです。
10年前に動作未確認品として購入していました。
X'tal付きで、ラジオNIKKEI(当時は日本短波放送)を聴くことができます。
周波数は6.055MHzになっていました。
電源を入れると、接触不良があるものの、一応受信できることが確認できました。
音質切替は、NFも切り替えるようになっていますが、変化が大きすぎる感じです。

トランジスタ:2SA93/2SA92/2SA49/2SA53/2SB54/2SB56x2
発売日:1962年(昭和37年)頃
入手日:2016年8月


クリスタルのスイッチは裏面に付いています。


購入時の説明では、電池端子に修理痕があるとのことでしたが、補強のため
ゴムクッションを3枚重ねて詰め込んでいました。電源は単一乾電池3本です。


裏蓋に貼られていた部品配置図です。調整箇所も描かれていますね。



シャーシを取り出すときに、1か所だけネジが空回りしたのですが、
左端の写真のように、ボスのインサート金具部が折れていました。
金具は残っていましたので、過熱して圧入し、スペーサーで高さ調整します。
これで長めのネジを用意すれば修理完了となるところでしたが、
問題はネジが旧JISでした。新JISへの移行が1965年からですので、
丁度その前になります。まだ需要があるので入手は容易です。


シャーシの表はこんな感じです。結構な埃が堆積しています。


シャーシを横から見たところ。


マイナス端子が割れたので、接着剤で補修したようですね。
劣化してグラグラでした。


古い接着剤を綺麗に取り除き、プロ用の瞬間接着剤で接着しなおしました。


クリスタルの切替スイッチですが、金具もネジも錆が出ています。
旧JISネジのため、錆を落として再生しておきます。


分解すると、ご覧のように端子がまっ黒ですね。接点洗浄剤で綺麗にします。



同様に、バンド切り替えスイッチも両端の接点が酸化していますね。
これも綺麗に洗浄しておきます。


スイッチ洗浄は完了したので、次はバリコンのブッシュ交換です。
エアバリコンなので、ハウリングしないようにブッシュで浮かしていますが、
ゴムが溶けて固化していました。
一旦分解して綺麗にしてから、新しいゴムブッシュを取り付けますが、
適切な高さに合わせないとネジが止まらなくなります。
毎度のことながら、この適切なゴムブッシュを探すのに苦労します。


交換した部品一式です。やはり、耐圧の低いケミコンは劣化しやすいです。


基板のケミコン以外は問題なさそうなので、あとは簡単に汚れをふき取っておきます。



参考に、クリスタルの発振周波数を測定してみました。
受信周波数6.055MHz+中間周波数455kHz=6.510KHzで、ほぼ一致していました。


IFTも調整がずれていましたので、455kHzに合わせます。


周波数合わせ、トラッキング調整をして、修理完了です。
音量ボリュームはガリもなく、正常に使えました。




2026年5月30日

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